秘密

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―放課後― 私と鈴ちゃんは、ある芸能事務所のビルの中にいた。 そして、迷うことなく社長室に足を運んだ。 ノックをすると、優しそうな社長の声が聞こえて、室内に入った。 中には、ニコニコと笑顔が素敵な社長と凛とした顔立ちで30代前半くらいの女性がいた。 「やぁ、よく来たね。歩美ちゃん。…それから、お帰り鈴」 「こんにちは」 「…ただいま」 私は、軽く2人に会釈をして、鈴ちゃんはそっぽ向いてボソッと呟いた。 「新しい仕事ですか?」 私は、少し緊張気味に質問した。 社長はというと、焦らすように言葉を発した。 「フッフッフッ。まぁ、まず着替えて来ておいで」 社長が、ニヤリと笑った…気がした。
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