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私は、必死に鈴ちゃんに同意を求める。
「下月さんの仕事ぶりは、感心するし信用できるけど…。やっぱり、もしもバレたら…」
鈴ちゃんは、目頭を押さえて悩み始めた。
「鈴ちゃん…。ダメ?」
私は、(無意識に)小首を傾げた。
「…………っ!!(んもう!!そんな顔で私を見ないでよ!!なんなのよ。この可愛い小動物は…!!)」
「鈴ちゃん。なんか、言った?」
「別に、何もないわよ!!下月さんに命じて許可してあげる!!」
私の顔が、パァと輝いた。
「本当!?」
「ただし!!バレそうになったら、芸能界の仕事、モデルもね!!全部辞めること!!良いわね!?」
「うんっ!!ありがと。鈴ちゃん、大好き~!!」
私は、嬉しさのあまり鈴ちゃんに抱きついた。
「はいはい…」
鈴ちゃんが、私から離れた時下月さんが鈴ちゃんにおもむろに近づき、耳元で何かをしゃべった。
「?鈴ちゃん。下月さんなんて?」
「え?ん―と…、私に任せろだって」
「ふ~ん」
本当は
「子犬みたいな可愛い友達がいると、大変ね」
「分かります…?」
なんて、会話をしていた事は私は知らない。
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