狂い出した歯車

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その日俺は退院し、日常生活に戻った… いつもと変わらない風景、人並み、荒れた繁華街……変わったのは、お前が俺の前から消えた事だけ…… お前が居なくなっただけでこんなに毎日が詰まらなくなった。やっぱり俺にはお前が必要だょ…… その日から、俺の心が崩れていった…… 毎日、関係ない奴を殴り、警察に捕まり、鑑別に送られた。 鑑別の生活は、今の俺には普通だった。 ただ5時に起きて、腕立て、腹筋、背筋、100回ずつ終われば朝飯が食える。 飯が不味いのは当たり前。 朝飯が終わったら掃除、勉強が始まる。 掃除は鑑別所全部を掃除するため、1人②に役割が与えられる。勉強は、国、英、数の3教科を教えられる。 そして就寝が8時。 正直どぉでも良かった。 3ヶ月そこで過ごし、釈放され外に出た…最初に足が向いたのは……俺の…みんなのホーム……不安だった…待っていてくれるのか… 「カランカラン」 ドアを開けた…… 「お疲れ様です。お帰りなさいっ」 みんなの声が一斉に聞こえた。 自然に涙が出てきた。ありがとぅ。麻美? 見てるか?この素晴らしい奴らを!! 俺はこれからもこいつ等と一緒にやって行こうと思う。だから、心配すんなょ。
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