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約束の時間まであと5分。
今までにない緊張感があった。
それでも落ち着きはある。
俺は神楽に何を言おうとしているのか…
それわ分かっている。
ただ相手の返事が怖いだけ……
そんな事を考えてると、神楽が来た。
「紅黎~!!」
…今の神楽の顔は前見た心配そぅな顔ではなく、とても明るく嬉しそうだった。
「話って何?!!」
「あのさ………」
「??????」
「俺と付き合ってくれませんか?」
初めて人に素直になれた。
心を人に見せたのは初めてだったから。
「神楽?」
泣いてる?
「紅黎、私ね言わなきゃいけない事があるの。私ね、心肺圧迫症って病気なの。このまま行けば障害が出る。私も紅黎の事好きだょ。大好きだょ。でも迷惑掛けたくないの!!!」
神楽の声は涙声で声になっていなかった。泣き崩れている神楽………
でも俺は何とも思わなかった。
「神楽?俺がお前の支えになるから・迷惑かけてくれてぃぃ。だから、俺の側に居てください。」
その言葉を言った時俺は自然に笑えていた。
「紅黎………ありがとぅ……」
「一緒に歩いて行こぅ。辛い事も悲しい事も全部俺が背負うから。」
その場所に神楽の泣き声だけが、静かに響いた・
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