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手術の日まであと5日間ある。
その5日間の間、俺達は一緒に過ごした。幸せを感じていつも眠りに付いた。
手術の前日、病院に入院する事になった。その時の神楽の目はとても不安そぅで、
手わ震えていた。
「大丈夫だょ。ずっと側に居るから。」
「うん。ありがとぅ」
その日の夜。俺は面会時間ギリギリまで居た。
「紅黎……」
「ん?どぉした?」
「死にたくないょ。折角紅黎と出会えたのに……」
「言っただろ?ずっと一緒に居るって。俺が死なせないから。だから、今日は寝な?」
神楽は、泣きながらも笑って眠りに付いた………
病院を後にし、自宅に着くとなんとも言えない虚しさが襲って来た。初めて神を信じたくなった。
「神様。神楽の病気を治してあげて下さい。俺はどんなに不幸な目にあってもぃぃ。だけど、あの子には幸せになって欲しい・お願いです。」
涙が自然に出てくる……
辛い現実…
厳しい過去…
あの子は全て一人で乗り越えて来た。
だから、これからは俺が神楽を支えて生きて生きたい。
神様はこれだけの願いも聞いてくれないのかな………?
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