序文

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 その場の勢いで始めた御託集だが、そのままの流れでつらつらと書き進めていくとただの御託に過ぎず、『集』と名を付けるのがはばかられるのではないか、と思った。  ので、一切消し去ってから新しく書き直そうと思う。 (2009/7/8)  結局のところ何が言いたいのかというと、リアリティのために著者は何をしなくてはいけないのか、という点に尽きる。  どんなにナイスなストーリー、人物、魔法等々を設定したとしても、その土台となるリアリティが薄ければ地に足付かない作品になりがちである。  どんなに天才的な建築家でも、まさか土台を施工せずに家を建て始めるなんて事はしないだろう。仮に土台を後回しにして家を建ててしまったら、地盤はぐずぐず、足元ぐらぐら、まさに地に足付かない家になってしまうだろう。しかも後になって土台を施工しようとしても上に家が乗っかっているのだから一筋縄ではいかない。ああ、あの時土台を先に作っておけば、となるわけだ。だからこそ初期設定が重要なのだ。  推敲という言葉がある。知らない人は調べてみると良い。それこそが気付かない人と気付いた人の違いかもしれない。
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