引き籠もり―――開始(オン)

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間もなくしてセイバーは障子の前から立ち去った。おそらく凛の所へ向かったのだろう。 それにしても、令呪か…。どうやら本物らしい。これは………使える? まぁ、なにはともあれ俺の自由は守られた。 さて、まずは… 電話を手にとり、一番よくかけるであろう家に電話をかける。 「はい、真桐でございます」 毎朝聞いている声だ。 「桜、俺だ。衛宮だ」 「先輩!?どうしたんです?」 「俺、今日からしばらく学校休むから」 「えっ!?どうしたんですか、先ぱ…」 切ってしまった。 ま、ひきこもるなんて言えないしね。 さて、次は… 「もしもし?」 「あ、衛宮です。店長、俺今日からバイト辞めます」 バイト先の店長だ。 「えっ!?いきなりどうしたんだい?」 思ったことを口にしようと思った。 「いやー、働いたら負けかなと思いまして」 「はぁ?」 「では」 ガチャ これでオッケー。 俺の戦いが今、始まる。  
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