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「起きてください、先輩」
「ん、あぁ、もう朝か…」
建物の隙間から差し込む光が眩しい。空気が埃っぽい。どうやら昨日はストーブの修理をしている内に、倉で寝てしまっていたらしい。
「悪いな、桜。今朝飯の支度するよ」
「いえ、朝食の準備は私がほとんど済ませておきましたので、先輩はいつもの日課を…」
桜は微笑みながら俺に言った。
「ほんとに悪いな。起こしてもらって、食事の用意までしてもらって」
「いえ、好きでやっていることですから。それに、先輩を起こせるなら…」
「何か言ったか?桜」
「あっ、いえ何も」
「そっか、じゃあ道場に行ってくるよ」
「はい」
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