いちわ?

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いちわ?

俺の名前はふぁーすとにも書いたが、櫻井 海斗だ 俺は学校に通ってる高校3年生 進学がどうの、就職がどうのって周囲が騒いでいるが、俺は何も考えてない もっと気軽にいけば気が楽になるはずだ そう気難しくするから空気もピリピリするんだろう その方が良いかもしれないが ……なんて言っても、現実は甘くはない 「じゃーな、海斗」 「あぁ、またな」 そう言って俺は友人に手を振って帰る道へと歩いた 窮屈な学校が終わり、友人とくだらない話をしながら帰るのが俺の日課 部活は帰宅部 面倒な事はしたくない などと色々考えている…と言えるかどうかは分からないが、俺が住んでいるマンションに着いた 鍵を開け、ガチャリとドアを開ける 「ただいま」 誰もいないのに言ってしまう俺は末期かもしれない ふぅ…と溜息を吐きながら、靴を脱いで部屋に入った 別に両親が死んだ――なんて事はなく、学校が近いのと一人暮らし始めろなんて言ったきた馬鹿な両親がそれらを理由に俺を追い出して此処にやってきた まぁ、俺もそろそろ…なんて思っていたからそんなに怨んでない 一人暮らしだから、非現実的な事が起きれば良いのに…なんて思ってしまう 例えば、好きなゲームの世界に行ったり、そのキャラがこっちに来たり ある日、突然バーチャル世界の人物が荷物で届いたり 歌うアンドロイドとか そんな馬鹿な事を妄想している俺は、生活に刺激を欲しがっているのだろう 自分からはしないで、向こうから来るのを待っている痛い男だと嘲笑う そんなこんなしているともう寝る時間だ どうせ、明日も今日とかわらない日が来ると思い、ベッドに滑り込んだ つづく
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