四人

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ここはとあるゲームセンター。 某格闘ゲームの前で大声で叫ぶ目立つ男女が二人。 女のコは茶色っぽい髪の毛を後ろで高くお団子にしてまとめ、軽く制服を着崩し、オモチャのクマのネックレスを着けている。 男の子は黒髪をツンツンと立て、やはりこちらも制服を着崩している。 乾風春菜(アナゼ ハルナ)と雲母夏(キララ ナツ)だ。 『あたし、ナツの事、だーいすき!』 (ギャー。言ってしまった!恥ずかし!!!) ハルは一世一代の告白をした……つもりだった。 『おぅ、俺もお前が好きだっ!』 『えっ‥‥‥』 (うそっ………まさか両思………) 『お前みたいな男前なやついねぇもんなぁ!最高の友達だ!!!』 『‥‥‥』 『ハルは女じゃねーし(笑)女のコって言うのは秋みたいな子のこと言うんだよなぁ!』 ハルはニヤニヤするナツを見ていられなり、ゲームの中のナツをKOした。 『げっ!』 ナツが小さく呻く。 ハルは携帯を取り出して時間を見たふりをした。 『‥‥‥用事思い出したから帰るっ』 ハルはそう言うと、逃げるようにゲームセンターから出ていった。 後ろからはナツの 『後でお前んち行くからな!』 と言う声が聞こえた。 (馬鹿っ!アタシはナツが好きなのに……)
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