四人

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場所は変わって、乾風家。とても静かにここでは数学が行われていた。 先程の二人と雰囲気こそ違うが同じような顔をした男女が二人。 『ここでYにxを代入するんだよ。』 『‥‥‥あぁ!わかった!やっぱり冬ちゃんはすごいなぁ‥‥‥』 『そんなことないって。文系は秋には完敗だしなぁ……。』 ‥‥‥ここで冬ちゃんと呼ばれている、黒髪で眼鏡をかけているのは雲母冬樹(キララ フユキ)、ナツの双子の弟だ。 そして秋と呼ばれている、茶色の髪をみつあみにし、眼鏡をかけているのは、春菜の双子の妹、乾風秋菜(アナゼ アキナ)である。 (やっぱり冬ちゃんはカッコいいなぁ‥‥) 『……秋?聞いてる?』 『あ、うん。勿論。』 冬の横顔に見とれていた秋はビクッとした。 (あぁ‥‥‥この時間がずっと続けばいいのに‥‥‥)
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