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「ん・・・。」
私はぼんやりとする頭で朝に気付く。
(・・・あ、今日は日曜日かぁ。)
枕元の目覚ましはすでに十時。
昨日の夜、ユカと長電話しちゃったからかな。
ちょっと寝坊しちゃった。
ベッドから起きると、軽く伸び。
まだ眠いなぁ。
目をこすりながら窓まで歩くと、カーテンを思いっきり開ける。
「今日も雨かぁ。」
木の葉に当たった雫が跳ねて、窓を叩く。
そのリズムは規則的なようでデタラメで、私を何処かに連れて行きそうだった。
(私・・・誰かに呼ばれてるのかしら・・・まだ見た事もない誰か・・・私を必要としている誰か・・・)
「姉ちゃん!朝飯出来てるでぇ!!はよ来んと俺全部食うぞ!!」
「ウッサイわ!!今行くっ!!!」
・・・こっちが浸ってたら邪魔しやがって・・・。
私はパジャマのまま居間に降りる。
「あれぇ?姉ちゃんそのスウェット破れとるんちゃう?」
「っ!!黙れ!スウェット言うな!パジャマって言え!!!」
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