ゴミが足りない！

ちょんまげセンター街

そのうち、ギャルたちにも徐々にバリエーションが増えはじめた。家出族をはじめ、センター街のどこかに現われては、ファストフード店やゲームセンターでたむろする者たちは、くすんだ色の着物を着た浪人ファッションが増えた。胸元から左手を出し、顎を触りながら草履をざらざら言わせながら歩いた。
体格のよい、鎧兜を身につけた少し悪そうなギャル男たち。傍から見ればひどく怖く、金融や不良サラリーマンのような人間がよく好んだ。どれだけ重い鎧を着れるかが彼らの美学であった。
きれいな羽織を身にまとった｢新選組｣のような若者。ホストなどのきらびやかなファッションの人種が好んでこれを身につけた。
浪人、鎧兜、新撰組のなかでも流派がいくつもあり、センター街の場所によって縄張りが決められたようなこともあり、しばし喧嘩などが勃発した。