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「鈴鹿!一緒に帰ろ♪」
「はいはい。」
「えぇ~感じ悪ぅ~」
「…はいはい。」
「ぶぅ~~~」
「わかったって。
膨れても可愛くないから!
ほら行くよ?」
…こんないつもの会話。
これが普通だから、こうしてる。
普通に…
私の名前は
岡本 鈴鹿(オカモト スズカ)
こっちの友達は
桜木 夏美(サクラギ ナツミ)。
私達は今年で中学2年生になった。夏美とは小学校からの友達。
私は『普通』
そう、すべてが普通。
顔も、名前も、友達も…。
周りにあるモノ全てが。
私はそれがたまらなく嫌。
もし私に普通じゃない所があるのなら『考え方』くらいだろうか。昔から人とはちょっと考え方が違ってた。
故に、大人。冷たい。無関心。
なんてよく言われたものだ。
でも、そんな私と夏美は一緒にいる。もしかしたらそれって有り難い事なのかもしれないけど、
私は、『普通』は嫌。
私は『特別』がいい…。
人とは違う何かが欲しい。
何でもいいの
例えそれが……であっても。
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