死神。

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この手を牽いて。 その陶器のような白い手で。 小鳥のような優しい囁き。 甘美な口づけは誓約の証。 身も心も全てを委ね、眼前を朱く染めて逝く。 早く…早く。 鎖で繋がれたこの躯には、羽根を与えられる資格すら無いから。 自由に空を舞う事さえ許されない。 血のように朱い眼。 漆黒を纏う美しい肢体。 私だけの王子様。 さあ、早く。 …この手を牽いて?
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