欠片。

2/2
前へ
/20ページ
次へ
満たされない心。 いつものように空に手をかざし、天を仰ぐ。 何を掴めば、この胸の空白は埋まる? 暗い現実と空想の狭間で。 ずっとずっと、 探してる光。 やっと見つけた、 一筋の光。 もし、 あの輝きに触れる事が出来たなら。 もし、 あの輝きに触れてしまったなら。 私の心は、暖かい温もりに満たされるのだろうか。 私は消えずにいれるのだろうか。 掴めそうで掴めない。 私が掴む事のない光。 怖いから、 消えてしまう事が。 怖いから、 忘れてしまう事が。 だから、私は気づかないふりをする。 …ほんの少し。 ほんの少しだけ、満たされぬ心のままで‥。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加