178人が本棚に入れています
本棚に追加
/284ページ
赤ちゃんの為…と何とか食事をすませ横になり、暫くただボーっとしていた。
何も考えずにただボンヤリ天井を眺めていた。
そして、気付くと外は夕闇に…
いつの間にか私は眠っていたらしい。
人間どんな時でもお腹が満たされれば眠くなるんだな…
と、そんなどうでもいい事に感心している自分が可笑しくて
『ふふっ』
静かに笑っていた。
何も食べず、眠りもせずにいたら
思考も普通じゃなくなる事が、何となくわかった気がした。
祐介もこんな気持ちだったのかな。
私に赤ちゃんの存在が無ければ…
祐介と同じになっていたかもしれないな。
守るべきあなたに私は守られていたんだね。
《ありがとう》
お腹に手を当てながら心で何度も言っていた。
最初のコメントを投稿しよう!