幸せの形

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亮介も私が家を出てからすぐに仕事を始めて、ちゃんと続けているようだった。 そして貯金もお互いにある程度の金額が貯まり、亮介が部屋探しをしていてくれた。 「田舎の方でもいいよね?お前はコンビニとかで適当に働けばいいから。」 そう言って借りることになった、1LDKのマンション。 亮介はお父さんともお母さんともちゃんと会って挨拶をして、私はまた亮介と一緒に暮らせるようになった。 今では主婦業が主になって 刺激はないけれど 毎日が平和で 毎日が笑顔いっぱい。 美羽の水子参りにはまだ行ってあげれていないけれど、部屋には美羽のお地蔵さん代わりのぬいぐるみに、お花やお菓子、おもちゃなどを飾ってる。 来年の美羽の命日に二人で本物のお地蔵さんを作りに行こうと思います。 そして二人でコツコツ貯めてる貯金。 これは、前のマンションを引き払う時にお父さんが払ってくれたお金と、中絶手術にかかったお金を返すために少しずつ貯めてます。 まだ子供を作る余裕はないけれど、いつかまた妊娠できたときは母親の自覚、父親の自覚を持って、私はお母さんみたいな強い人になりたいと思います。 今まで本当に手のかかる娘だった分、幸せになって親孝行をしていきたいと思う。 私が最後に選んだ道。 たくさん寄り道して たくさん周りの人を巻き込んで たくさん迷惑や心配をかけてきた。 でも この道を選んで後悔してない。 だって これが私の望んだ 【幸せの形】。 いつか誇りを持って 自分の幸せを語りたい。 I'll be proud of my life.
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