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ようやく店は閉店した。
その日の給料、8,000円。
正直、割に合わないと思った。
こんなちょっとのために私たちはいいだけ雑用に使われて、行きたくもないアフターにも行かなければならないのか。
でも、いきなり押し掛けて体験入店させてもらったし、まぁいいか、と思いながら着替えて店を出た。
先程のおじさんたちが待っていた。
私がついた方の人は普通だったけど、千里がついた方の人は泥酔していた。
とりあえず居酒屋へ行き、ご飯を食べてすぐに出た。
私たちは先に出て、千里たちをエレベーターで待ったが他の人も乗ってきたので仕方なく先に1階まで降りて二人を待った。
エレベーターが開いた時、
なぜか二人は密着していて千里は半分泣きそうだった。
「次、どこ行く?」
そう聞かれて私たちは危ない予感がしたのですぐにタクシーに乗り込んで逃げた。
「さっき、エレベーターの中で胸触られてキスされそうになった。」
千里が話した。
やっぱりかぁ。
タダで触ってくるなんて有り得ない。
飲み屋だって触ってくるなら、触られてお金発生する方がいいじゃん。
この時確かにそう思ったんだ。
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