序章。

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「あーっ、姫様!!何という事を…!?」 姫様は手の中にある紙クズを床に放り投げ、私をキッと睨み据えました。 「“王子様求ム”‥って何なのよコレ!?いつ魔女にさらわれたって?大体!ケーキに痺れ薬入れて、あたしをこんな汚い建物に連れて来たのは、外ならぬあんた達でしょうが!!」 …姫様は一度怒ると、全くと言っていい程手がつけられません。 よって、私は毎度のことながら正座をして、耳と尾を垂れ下げながら… 「ちょっと!!聞いてるの!?」 「は…はいっ!!」
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