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「なぁ、これからどこか行かないか?」
妙が実里、聖に言ってきた。
「まぁ良いぜ。」
「ほう。珍しく聖が乗り気だな。」
「明日は雨ね。」
「なら行かね。」
「嘘だよ‼行こうぜ‼」
「あぁ。」
そう言って、三人は喫茶店に入っていった。
そんな三人を電信柱の影に隠れて様子を伺っている少年が居る。
「桐生聖……絶対に倒してやるぜ。」
そして聖宅。
「はぁ………何でお前らまで居るんだよ?」
先ほど、聖、妙、実里が喫茶店で話して、「暇だから聖の家に行こう‼」と言う妙の立案で、聖の家に来ている。
「相変わらず怪獣だらけの家だな。」
「そうね~。よくこんなに買い集められたわね。」
実里と妙は、勝手に棚から怪獣のフィギュアを取り出しては、眺めたり遊んだりしている。
「勝手に遊ぶのは構わねぇけど、壊すなよ?」
「はぁ~い。」
「へいへい。」
そして翌朝。
「ふぁ~……眠い。」
「どうして?」
「昨日は実里達が来たからな。」
「ふ~ん。そうなんだ。」
聖と明菜が歩きながら話していた。
「てか何で朝からお前みたいなハイテンション女と学校行かなきゃならねぇんだよ?」聖は頭を抱えながら言った。
「ハイテンション女とは失礼ね。これでも女の子よ。」
「ただのガキじゃん………。」
聖が小声で言ったのに、それを聞き取ってしまった明菜が、聖の背中を思いっきり殴った。
「グワァ‼」
聖はあまりにも強い力で殴られた為、むせてしまった。
「あんたがガキだって言うからよ。じゃあね‼」
明菜は笑顔で駅のホームへ行った。
そして聖もなんやかんやで学校に着いた。
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