ムルチ〓ゾアムルチ

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「はよ……。」 「おはよう。聖。」 「おっはよう‼」 「実里、お前もハイテンションだな。」 聖が呆れながら言った。 「良いじゃない‼ダメ?」 実里が上目遣いで言った。 「ダメ………ウザイ………。」 「ひどーい‼」 「あははははは‼」 実里と聖のやり取りを見て、妙がお腹を抱えて笑った。 「桐生聖………。」 一体この少年は何なのか? 「あー今日もダルかった。」 しんどそうな顔をして、帰り道を帰った。 「まぁ学校なんてそんなもんだろ?」 と、隣で妙が言った。 今日は実里が部活なので、妙と聖二人で帰っていた。 「しかし、これも大分面白かったな。」 聖が嬉しそうにバトルアナライザーを取り出した。 「久しぶりに見たな。聖の笑顔。」 妙がニヤニヤしながら聖に言った。 「う、うるせー////」 聖は恥ずかしそうに言った。 そしてその時……… 「桐生聖‼俺と勝負しろ‼」 と言って、少し小柄な少年が突然現れた。 「はぁ⁉」 と聖は言ったが、バトルアナライザーが反応している。 「なるほど………お前もモンスターバトラーか。」 聖はそう言うと、バトルアナライザーを取り出した。 「それよりよ、どうして俺の名前を知った?」 「昨日ニセウルトラマンを操って戦っていただろ?」 「あぁ。」 「そのバトル、ちゃんと見ていたぜ‼」 その少年は親指を立てて言った。 「じゃあお前の名前も教えな。」 「それは出来ねぇなぁ。」 「はぁ⁉」 聖は少しドスの利いた声で言った。 「俺に勝ったら教えてやる。行け‼ムルチ‼」 『バトルアナライザーモンスロード‼』 雄叫びと共にムルチが現れた。 「なら俺はこれだ…………行け‼ゾアムルチ‼」 『バトルアナライザーモンスロード‼』 そして聖のゾアムルチも、雄叫びと共に現れた。
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