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「さて………何処から攻めようか………」
さっきからザムシャーとゴジラが睨み合っている。
「なら先手必勝‼ゴジラ‼熱線だ‼」
少年がそう指令すると、ゴジラの背鰭が光だし、それがエネルギーになり、口から熱線がザムシャー向かって放たれた。
「甘い‼」
聖がそう言うと、ザムシャーは素早くその熱線の一撃から逃れた。
「行けっ‼此方も攻撃する‼」
聖がそう言うと、ザムシャーはゴジラに向かって走っていき、居合い切りを仕掛けたが、ゴジラのその反射神経により、片手で防がれてしまった。
そしてゴジラも反撃するため、尻尾で攻撃した。
ザムシャーはその一撃を食らい、吹っ飛ばされてビルに激突した。
「へっへー‼どうだ見たか⁉俺のゴジラの力を‼」
「ちぃ‼」
聖はゴジラのいきなりの反撃に驚いた。
「まだ終わらんよ‼」
聖がそう叫ぶと、ザムシャーは立ち上がり、またもゴジラに特攻した。
勿論ゴジラもそれに向かえる為に、カウンターの体勢を取り、カウンターを仕掛けたが、ザムシャーはその一撃をギリギリでかわし、後ろに素早く回り込み、背中を刀で斬り付けた。
それすなわち、「肉を切らせて骨を断つ」正に剣豪らしいザムシャーの戦法である。
「てめーやりやがったな‼」
少年は地団駄を踏んだ。
「同じ手は食らわんよ。行け‼ザムシャー‼」
ザムシャーはその聖の言葉に頷き、先程のスピードを更に上回るスピードでゴジラの懐に潜り込み、刀を一振りした。
その一閃は、ゴジラの胸を切り裂いた。
ゴジラは雄叫びを挙げながら2、3歩退いた。
そして反撃の為、ザムシャーをその長い尻尾で攻撃しようとした。
だがその攻撃をザムシャーはダッキング(上体を屈めて避ける技)で避けた。
そしてゴジラの足を足で払い、ゴジラをダウンさせた。
「貰った‼」
ザムシャーは倒れたゴジラに馬乗りして、刀で突き刺した。
「ゴジラァァァァァァァァ‼」
少年の叫びは虚しく、ゴジラには届かずに消えた。
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