ムルチ〓ゾアムルチ

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「・・・・」 少年はゴジラがやられてしまったショックで、ずっと下を向いたまま黙ってしまった。 「どうした?もう終わりか?」 聖はあざ笑うかの様に少年に言った。 「・・・だだ・・・」 「んっ?」 少年は何かを呟きだした。 「まだ終わっちゃいない‼行け‼モスラ‼」 『バトルナイザーモンスロード‼』 バトルナイザーの無機質な機械音の後に、蝶とも言えるような、蛾とも言えるような怪獣が、現れた。 「仕方ない・・・今度はこいつで終わりかな‼行け‼ニセウルトラマン‼」 『バトルナイザーモンスロード‼』 そして聖はニセウルトラマンを、召喚した。 「よし‼あの蛾を蹴散らしに行け‼ニセウルトラマン‼」 聖がそう言うと、ニセウルトラマンはモスラに向かって走って行き、掴もうとした。 だが、モスラはその瞬間、上空に飛んで、回避した。 「くっ‼しぶとい‼」 「へっ‼そう簡単に捕まるかよ‼行け‼モスラ‼仲間の敵討ちだ‼」 モスラは、少年の意志に答える様におたけびを挙げ、触覚からビームを発射し、ニセウルトラマンに攻撃した。 ニセウルトラマンは、その攻撃をまともに食らってしまい、後ろに倒れた。 その拍子に、ビルを破壊してしまった。 それを見かねた妙が、聖に言った。 「おい‼聖‼もういい加減にやめろ‼これじゃあ被害が大きくなるだけで、皆の迷惑だ‼」 「うるさい‼誰にものを言ってるんだ‼」 聖は妙に怒鳴り返した。 「俺は気にしないからな。怖くなったなら帰っても良いんだぜ?」 「くっ‼」 妙は唇をかみ締めた。 「殺れ‼ニセウルトラマン‼スペシウム光線だ‼」 聖がそう命令をすると、ニセウルトラマンはモスラに向かってスペシウム光線を放った。 そして、スペシウム光線は見事にモスラに当たって、モスラを地に落とした。
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