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そしてバトルアナライザー発売日。
「うわっ❗スッゲー混んでるなぁ………ま、しょうがないか。つか並んでるこいつらも相当暇なんだろうな。」
そんな事をぼやいていると、聖の順番が回ってきた。
「1万8千円です。」
「バイト代を銀行から下ろしといて良かったぜ。」
とりあえず会計を済ませ、店の外を出た。
「しかし、本当に怪獣が現れんのかね。」
と、帰り道を歩きながら、聖はバトルアナライザーを眺めながら言った。
「ただいまぁ~。」
「お帰り~。」
「Σ⁉」
普段誰も居ない家の中から声がしたので、急いでリビングに上がって行って、その存在を確認しに行った聖。
そしてそこに居た人物は…
「明菜❗」
「よっ❗久しぶりだな❗聖❗」
そこに居た人物は、聖の幼なじみの桜井明菜(さくらいあきな)がソファーの上に座り、ポテチを食べながらテレビを見ていた。
「つか何で俺んちに居るんだよ?」
聖は明菜に素っ気なく言った。
「んー?暇だからじゃん。」
と、明菜はテレビから目を離さずに言った。
「てかよ、聖はあれ買ったんだろ?」
明菜はテレビでやってるCMに指差しながら言った。
「バトルアナライザーか。今日それを買いに行った。」
「ふーん……ヤッパね。」
「それより、明菜は学校どうなんだ?ちゃんと行ってるのか?ん?」
「ねーもー何おじいちゃんみたいな事言ってんの?聖はぁ~。」
「おじっ……❗」
「まぁ、最近て言うか入学してから変わんないよ。超楽しい❗」
「そうか…。」
そう一言返しただけで、聖は自室へ行った。
「ふぅー……きっと聖は相変わらず毎日に退屈しているのね………。」
明菜はポテチの袋を丸めながらそう呟いた。
「何であんなんになっちゃったんだろ………。」
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