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「お~いし~‼ねぇ聖‼このケーキ美味しいね‼」
飛びっきりの笑顔で言う明菜。
「あぁ……確かにな……。」
それをぶっきらぼうに答える聖。
「はぁ………ねぇ聖、何でいつも暗いの?学校上手く行ってないの?」
「成績は中くらい、友達もそこそこ居る…………これのどこに不自由の要素が有るんだ?」
「はぁ~。」っとため息をしながら聖は言う。
「そうだけど………だって昔は聖、明るかったし、元気だったじゃん。」
「過去の話だ。てか、ガキなんて毎日が天国さ。」
「そんな言い方しないでよ‼」
そう叫ぶと、明菜は自分の席から勢い良く立ち上がった。
「そんなの………嫌だよ………昔もつまらなかったみたいに………」
「あぁつまらないさ‼今もな‼」
そう吐き捨てるように言うと聖は店を出て行った。
聖はあの後、イラついた気持ちを押さえながら帰宅した。
帰宅して自室の机にバトルアナライザーを出して、それを眺めていた。
「まぁ………今はこれが有るから、つまらない生活ともおさらばだがな………。」
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