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『おぎゃぁぁぁ!!』
『立派な男子ですよ、奥様!!』
『おお…あのお方の子…そうだ、この子の名は…幸。幸村様から一字いただいて幸と…!!』
ドサッ
『奥様!?奥様ー!!!』
ぱち
俺「…夢?」
しかも母さんが死んだ時の夢か…
俺「はぁ…嫌な夢見た。」
俺は真田 幸。
知将、真田幸村の子孫であり、生まれ変わりでもある(らしい)。
この島では生まれ変わりと呼ばれる現象が起きる。
体のどこかに家紋が生まれつき刻まれているのが生まれ変わりの印。
俺にもその印が…
よりにもよって右手首の動脈の上に刻まれている。
俺はこの真田の六文銭が嫌いだから消したい…
が、動脈の上にあるので消そうにも消せない。
うーんジレンマ。
「また家紋消そうとか考えてんの?幸。」
俺「影太…。」
この天井からぶら下がっているのが俺の家臣である、猿飛 影太
真田十勇士にして真田忍隊隊長、猿飛佐助の子孫にしてこれまた生まれ変わり。
忍の生まれ変わりの印は主の家紋にクナイになるのだが…
影太「偉大なるご先祖様の生まれ変わりである印を消そうとか考えんなよ!!俺にだってほらっ!!あるんだぞ!」
小さい。
影太の印は果てしなく小さい
額の真ん中とはいえ果てしなく小さい。
じーーーー
影太「え?何?何で睨むの?」
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