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あれから彩美は毎日屋上のドアの前で歌を聞いていた。
彩美は小学校に入学して2年生になった時入院してたから友達とか幼馴染みとかいなかった。
だから、羨ましいという気持ちがあった。
ドアを開けたくても開けられないから…。
もし開けられたら彩美はどうなるのかな?
―カチャ…
ドアが開いた…。
思わず逃げようとした時に腕を掴まれた。
??『待って…私の歌聞いてくれたの?』
彩美よりも背が高くて右手に包帯を巻いているとても綺麗な人。
彩美『あの…あのね…彩美…勇気が無くてこのドアを開けられなかったの』
??『そう、彩美ちゃんって言うのね。
私は斉藤ソラ、ソラでいいわ』
ソラ…お姉ちゃんって言うんだ…。
彩美『ソラお姉ちゃんお歌綺麗だね。
また聞きに行ってもいい?』
ソラお姉ちゃんはホッペを赤くしてうなずいてくれた。
それから段々とソラお姉ちゃんと仲良くなれて次第にお互いのことを打ち明けるようになった。
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