48007人が本棚に入れています
本棚に追加
だけど、ブログは持ったことはあるものの、家のゴタゴタでとても日常を綴れるような状態ではなく、むしろ誰にも知られたくないことばかりだったので、ハマることもなく自然に放置したままやめてしまった。
だからネットでの出会いなんてピンとこない。
「マジ?そういうのって怖くない?」
「怖いさ!だからみんなで行こうって言ってんの」
怖いのか。
ならそんな危険を感じる場所に友達を連れていくなよ、と思う。
まぁ口には出さないけれど。
それに麻耶は怖いという割にドキドキワクワクの方がきっと高い。
「う~ん。でもそれ夜でしょ?」
断る言い訳ではなく、本当に気になることだった。
「そっか。美桜は門限あるもんね。でも一日くらいもダメ?」
朱音がやわらかく聞いてくれる。
“門限”
それは家に帰らなければいけないと決められた時間。
麻耶には厳しく、朱音にはゆるくある。
だけど時には破ったり、その都度怒られたり、時間をもう少し遅くしてと引き延ばし交渉をするときもある。
だけど私は破らない、怒られない、交渉することもない。
だってこれは親に決められたルールではない。
最初のコメントを投稿しよう!