学祭準備

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踊り場へ着くと、壁画を描く準備で賑わっていた。 「千葉!!何処に居たの!!」 鈴木がわざとらしく怒鳴った。 「ごめん、ふ~と話し込んでた」 千葉は嘘でわ無いから良いやと思った。 「早く準備手伝って!!」 メールの事を聞くに聞けない状況だった、準備の時だけは皆せっせと動く、後は大半が自由時間と変わって行くのに。 いつも通り準備が終わるとお喋りが始まった。 いつもの面子で話をしていると思いきや、秀紀の隣には寿美しか居なく、千葉は鈴木と2でしゃべって居た。 皆その事に気付き、小声で出来てんの等と話していた。 千葉達はまったく気付いていなかった。 「鈴木さぁ、なんで俺のアド知ってん??」 「さっき、今(こん)と電話してたから、今なら知ってると思って聞いちゃった♪」 「ノリから!?なんで彼奴は人のアドを勝手に教えてんだか!!」 「迷惑…だった??」 哀しげに鈴木が言った。 「いや…んなわけないぢゃん」 千葉はなだめる様に言った。
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