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千葉を連れた鈴木は、中央階段の踊り場で止まった。
「皆に付き合ってるのか聞かれた」
そう切り出した鈴木に千葉は訪ねた。
「何て答えたん??」
「付き合ってないし、私は好きな人が居るって言った」
鈴木は半分嘘を付いていた、しかし千葉にはその嘘を見抜けなかった。
「好きな人居たんだ??同じクラス??」
「うん…」
「まぢ??応援してやんで♪だれなん??」
「今は言えない…」
「そっか??まぁ、応援してんで♪」
「付き合ってる人とか好きな人居んの??」
「俺先月別れたばかりでさ…今はどっちもいねんだゎ…」
「ご…ごめん!!」
「気にすんなって♪戻ろ??また変に思われたら鈴木困るべ??」
2人は踊り場へ戻って行った。
壁画をちまちまと描いてはしゃべって、あまり捗ってはいなかった。
しかし、学祭まではまだ2週間以上あったので担任も文句は言わなかった。
6限目が終わるチャイムが鳴った。
担任が皆を一度教室に集めた。
HRが始まり形的には学校が終わった、しかし、皆帰る別けでもなく学祭準備に戻って行った。
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