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隣で歩いているだけで
ドキドキしてにやけていた
隣にいるだけで
ぽかぽかして幸せになれた
成樹は歩くのがはやかった
だから追いかけて手をにぎった
寒い中
彼の手だけはあったかかった
心まであったまっていくように
彼の体温が
彼のぬくもりが
心にしみこんでいった
成樹の手が ぱっと離れた
気持ちも離れてしまった気がした
『なんで?』
『だって俺ら付き合ってないじゃん』
あ……
そうか…
と落ち込んだような私をみてまた彼から手をつないでくれた
笑顔がこぼれた
にやけてとまらなかった
成樹の行動ひとつひとつに幸せを感じた
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