カツオ、万引きを知る

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「ただいまー」 「カツオ‼宿題は終わったの⁉」 「うるさいなー。今からやるんだよ」 あ、都合がいい 「ね、姉さん❗僕勉強したいから部屋の戸は絶対開けないでね」 「どうせちゃんとやらないんでしょ」 「失礼だよ姉さん。兄弟を疑うなんて」 「わかったわ。ちゃんとやるのよ」 「もちろんさ。ささ、出て行って。僕は勉強に集中するんだからね」 「はいはい」 ……………よっしゃ‼ 誰もいない部屋に1人。 カツオは、服を脱ぎ、紫の透けるショーツ一枚になった。 「うっひょひょひょひょ」 ニヤニヤするカツオ。 「ピンクのブラは頭に着けて~」 調子に乗って色々なポーズをとってみた。まさに変態だ。 「次は白~~♪」 その時。 「ただいまー」 まずい❗ワカメが帰ってきた❗ 片付けなくちゃ。見つかったら終わりだ。これは押し入れに入れてこれはグローブの下に隠してこれは…はいたままでいいや。 ワカメの足音があっとゆうまに部屋の前まで来てしまった。ギリギリか。 「どうしたのお兄ちゃん、部屋の戸なんか閉めちゃって」 「ななななな何がおかしいのかな?僕はこうして勉強をしているんだぞ」 「お兄ちゃん、その頭に乗せてる物はなぁに?」
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