出会い

2/7
前へ
/760ページ
次へ
今日は高校の入学式 中学とは違うから…大丈夫だよね 高校は、とりあえず誰も知らないヤツが多いところを選んだつもり そんなことを考えながら ボーッとしていたら いつのまにか 入学式は終わっていた。 クラスにわかれるように指示され 足取りが重くなる。 ゛また始まるのか゛ 知らないヤツが多いんだから大丈夫と思うが 足取りはゆっくりになる 「祐」 顔をあげてみれば、 そこには一生懸命手をふってる親友「タカ」がいた タカ「どうした?気分悪い?」 祐「ううん、大丈夫」 タカ「何かあったら絶対に言うんだよ」 祐「ありがとう、あいかわらず心配性だね」 タカ「当たり前!」 祐「だからって、高校を自分の意志で決めずにきちゃったのって…」 オレのせいだよね って言葉をのみこみ、俯いてしまう。 タカ「違うよ」 祐「え?」 タカ「祐考えすぎ!俺の学力と通える範囲考えたら、ここになったんだよ、」 ホントは違うのに… タカ「ほら、教室入るよ」 タカと話してたらいつのまにかついてたらしい。 ドアの前で立ち止まると タカ「大丈夫!しかし同じクラスだなんて、よかったよなぁ」 それは本当によかったと思う、タカがいれば大丈夫かと思い、教室に2人で入る。 意外にみんなざわざわしてて、オレたちは適当に座っていると、 ホームルームが始まった。入学式の後なんて、 すぐ終わる。 オレは緊張しすぎていたのか、 ちょっと体がしんどがっていたが、時間は下校時間になっていた。 タカ「祐!」 祐「ん?」 タカ「大丈夫?」 タカの心配顔を見たら 祐「うん!大丈夫」 タカ「よかった、なんかしんどいのかと思った」 貴明するどい… タカ「まっすぐ帰る?」 祐「うーん、どうしようかな」 オレが考えていると タカ「俺さ、この間ここの先輩に会ったんだ」 祐「うん」 タカ「今日中庭にいるから遊びにおいでって言われてるんだけど行かない?」 行ってもいいけど…不安だけが残る タカ「大丈夫だよ、みんないい人達だから」 祐「でも…」 オレの中学を知られたら だいたいは引かれる… タカ「行ってみようよ」 祐「いいのかな?」 頷く タカ「深く考えないで、気楽に行こうって決めたよね」 祐「…う…うん…行ってみよう…かな」 オレの手を持って教室から走り出た。 タカ「ねえ、祐…」
/760ページ

最初のコメントを投稿しよう!

351人が本棚に入れています
本棚に追加