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り「大丈夫やで!祐驚かしたアホは今しめあげたから」
リョウ先輩とノリ輩が、成より背の高い彼をしめあげている。
「ごめんなさい~悪気があったわけじゃないんです」
しめあげられてる人は
「そんなに驚くとは思わなかったんだよごめんよ祐~」
祐「…ケイ兄?」
皆「ケイ兄?」
しめあげられてた手はゆるめられ、ゆっくりこっちに近づき
ケイ「ごめんな祐、小さい頃と同じ感覚でつい抱きついちゃったんだ」
祐「ううん、こっちこそ必要以上に驚いちゃって」
ケイ「おっきくなったな祐、
あいかわらず細すぎるぞ、ちゃんと食ってる?」
オレは苦笑いをした
祐「ケイ兄、この学校だったんだ」
ケイ「あぁ、びっくりしたよ、タカから祐が同じ学校って聞いて」
祐「ケイ兄が一緒だなんて嬉しいよ」
ヒロ「あの~」
気が付くとみんなが見てた
成「慶輔と祐知り合いなの?」
祐「えっとケイ兄は」
ケイ「生き別れの兄でーす」
すかさずリョウが殴る
ケイ「痛いよ」
り「ホンマは!」
祐「オレが小学校のときに近所に住んでいたんです」
トモ「幼なじみかぁ」
り「やからケイ兄か」
ノリ「祐?」
ケイ「祐貴?」
祐は突然うつむきだした。
タカ「大丈夫?」
祐「…え?あ、大丈夫だよ」
タカ「もう帰ろうか?」
祐「ううん」
タカ「ダメだよ、今日はもう帰ろ、
先輩たち今日はありがとうございました。
俺たち今日は帰りますね」
祐「タカはまだいたいでしょ、
いいよ、オレ1人で帰れるよ」
とたんににらむタカ
祐「タカ…わかったよ」
オレは皆に向かって
祐「今日はありがとうございました。
なんか情けないところしか見せてなくてすみません」
トモ「祐」
トモ先輩がまたオレの顔をのぞきこむ
トモ「気にすんなよ、明日もよかったら来なよ、
好きなときに来ていいよ」
り「俺らたいていここにいるし」
ヒロ「待ってるしな」
ノリ「気を付けて帰れよ」
成「また明日な」
祐「ありがとうございます」
ケイ「俺も送ろうか?」
祐「何言ってんの、ケイ兄は方向違うでしょ」
とたんにシュンとなるケイ兄
シュンとしてるケイ兄可愛い
「失礼します」
と、言いながら、オレはタカのあとに続いてそのまま帰った。
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