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とある田舎の酒場。
そこに彼はいた。
「くはっ~!良い乳!たまんねぇなぁ、今夜どう?」
「えっ…と、困りますお客様」
190センチは有ろう、立派な体格に深い藍色の髪。
それと全く同じ色の瞳をした男。
軽装とはいえ、鎧を身に纏っているからには戦士なのだろうが、不思議なことに剣を持っておらず、代わりに戦士には不釣り合いな綺麗な宝石を首からぶら下げている。
もっとも、男はきちんとした正装をすれば貴族と見誤うほど整った顔立ちをしているので違和感は感じさせない。
「いいじゃねぇか、俺のホームランバットでヒーヒー言わせてやるぜ」
腰を振りながら言う男。顔はともかく、この振る舞いを見れば間違いなく、貴族ではないことがわかる。
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