19人が本棚に入れています
本棚に追加
/24ページ
狂い始めた地軸
夜が浅い
暗闇がこない。
雲が近い。
昼間の温もりは無く
ただ明るさのみが
私たちに残る。
私たちの母は
力を失い身体を浮腫ませる。
最後を迎えるかのように。
力を失った母の近くに居た彼は
身ぐるみを剥がされた。
そして
力を失い身体の浮腫んだ母の
周りを回る私たちは
上手く歩めず
身体を火照らし
体調を崩した。
母は病気ではない
寿命なのだ。
最初のコメントを投稿しよう!