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やる気!元気!勇気!
「浮かねぇ顔してるな」
「ん?ああ信二か。」
「朝っぱらからそんな顔すんなよ!」
「あんな事聞いたらしばらくはヘコむだろ?」
「もう諦めたのか?」
「何を?」
「野球部創設するんじゃなかったのか?」
「してーけど…どうせ信二するつもりなかったんだろ?」
「気が変わった」
「は?一夜にしてそんな割りきっちゃったの?
あんな頑なに拒んだじゃん!?」
「まあ色々とあってな」
「でももうどうせ無理じゃん」
「過去の偉人が言ってた…諦めたらそこで試合終了だよと…」
「安西先生…」
「ってやってる場合じゃねぇんだよ。
やる気が出たなら別に結構ですけど、何か方法でもあるん?」
「ないぜ!!」
「はぁ…」
「まあ簡単には出来ねぇよなぁ」
「そりゃー20年の間事件が事件なだけに作られてねーんだもん」
「何話してんのー?」
「美月様ではないですか?」
「朝っぱらから男2人むさ苦しいわね」
「いやさー信二の奴、気が変わって野球やりたいらしくてさぁ」
「え!!いいじゃん!やりなよ!」
「問題があんだよ」
「どんな?」
「…とまぁこんな具合だ」
「…何も言えねぇ」「おっ!北島さんッスか!」
「と冗談言ってる場合じゃないんだけど。
それは結構厳しいんじゃない?」
「いや…手はある…」
「信二?」
「とりあえず同好会の承認もらいに行く」
「同好会?」
「野球同好会なら全然OKだろ?」
「問題ねぇ…のか?」
「大丈夫じゃないの?」
「でもよ信二!俺は大会にも出てーし、甲子園だって…行ってみてー」
「俺だってそうだ。策はある!確率二割だ!たぶん!」
「何だよそれ?」
「とりあえず校長室に放課後行くぜ!美月も付き合え!」
「なんで!?」
「マネージャーは君に決めた!」
「勝手なことを…まあいいけど」
「合い言葉はやる気!元気!勇気だ!」
「ださっ」
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