第六章 訪問者

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  そんな、荒んでしまった自分にも嫌になっているときだった。   いつものように、仕事を終えて、部屋に帰った。   暗く静かに、夜の時を刻む音だけの部屋。   玄関を叩く音が響いた。   僕を、訪ねて来る者など居やしない。 きっと、間違いか、新聞の勧誘だろう。    
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