恋の予感

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恋の予感

私は姫花先生のマンションを訪ねた まだアシスタントさんはひとりで、苦戦してる 『先生、今度連載決まりましたよ。この際アシスタントさんもう一人増やしたらどうですか?』 『狭いマンションだし…俺、あんまり人いるとダメなタイプなんすよ』 姫花先生…実は男性 大学出てすぐに漫画家目指し、寺岡先生のアシスタントになったらしい 姫井薫と本名まで女性みたいだ。だからおもしろがって姫花とつけたらしい(笑) この人はポジティブな人で、プレッシャーに強い。今回連載決定聞いても、どんとこいだ 『立木さん、今度の連載は女子高生でいきたいんですよ、スーパー女子高生(笑)だいたいのあらすじ、できたらみてください』 『まずは今の作品ですよ、先生。明日取りにきてもいいペースですね…』 と私は原稿を見ていた 『明日ですか!』 『私が担当になったら、こんな感じです。締め切りに余裕です。ね?先生』私はニッコリわらった 『わかりました…』 姫花先生は肉食系男子だろうなと思った(笑)性格やらなにやらが、奈良山と正反対だからだ こうやって男の区別をつけるのはいつからなんだろうか?今までは女だけのものだったのに(笑) バブルの時代からかな… 私がまだ夢見てる時代の話しだ
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