恋の予感

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和巳が珍しくうちに来た 『なに?すごい疲れた顔して』 『日帰り学会だよ~京都まで』 『経費削減か(笑)じゃあ祇園でお遊びもできなかったわけだ』 『舞妓の琴若ちゃん寂しがってるよ~』 『だといいね(笑)タイカレーでも食べない?辛くて美味しいわよ』 『いいね~なんも食べてないんだ。ビールあるかな』 『冷蔵庫からだして、なんでもあるから』 和巳は冷蔵庫から冷たい黒ビールをだした 『うめぇ!どこの高級レストランより今この一杯が最高だ』和巳はベランダにでてビールをグイグイ飲んだ 『最近黒ビールにはまってて(笑)かわったのあると買ってきてるの。ほらできたわよ』 私はテーブルにカレーとサラダとライスを置いた 『純子は?』 『私もう食べたの。ビールだけ飲ませてもらう』 『辛いけど美味しいな(笑)さすが純子だ。かばんあけてみろ、土産あるから』 言われた通りにバックをあけると中に包み紙にはいったものがあった あけると着物の時に持つ巾着だ 『これ西陣織じゃないの!』 『安物だよ。でも最近それを化粧ポーチがわりにしたり、お弁当いれにしたりする女性多いらしいよ。気にする値段じゃないさ』 『へええ化粧ポーチね。今度記事にしてみようかな。ありがとう、でも京都懐かしいわね(笑)大学で学会あったんでしょ?まだ寮ってあるの(笑)』 『現役(笑)いか京がたくさんいたよ』 『いか京(笑)懐かしい!いかにも京大生だっけ』 私達はその夜、遅くまで大学時代の話しで盛り上がった
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