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先生の家にお邪魔すると、アシスタントのリカさんがバスルームで呼び掛けてる
『先生、ドンマイ!インク零すくらい大丈夫ですよ』
『リカがこぼすならいいけどプロの私が零すなんてサイテー!今回の出来が良くならない前兆なのよ!』
どうやら仕上げの原稿にインク零したらしい
私はリカさんを呼んだ。任せてと私はバスルームに近づく
『先生立木でーす。花回廊よって美味しいチーズケーキ買ってきたんですよ~インクの事なんて忘れてた皆でケーキ食べましょ』
私はそっとバスルームの扉を開けた
先生は空のバスタブにうずくまっている
『猫脚のバスタブなんて先生おしゃれすぎ(笑)。』
『うーうー(泣)』
『はい、機嫌直して』
と、私は先生を立ち上がらせてバスタブからだして、さらにバスルームからだした
リカさんはすでに紅茶をいれてケーキをセットしていた
『ホントに花回廊だ…』と先生は呟く
『さあ皆さん召し上がれ』
花回廊は先生が1番好きな老舗の洋菓子屋さんである
締め切りが近づき私はそろそろ先生がいきづまってるんじゃないかと様子見に来たらこれである
『先生できたところまで見せてください』
先生は無言で私に原稿を渡した
やっぱり素晴らしい!専門的な事は調べてるし、カラー部分は先生独特の色のいれかただ
この人は本当に天才である。ゆえに変人は許されるのだ!
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