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『副編集長、すいません!僕…ついつい…』
『まあまあ初めてにしたら上出来…びっくりしたわ。漫画描いた事あるの?』
『バイトでアシスタントしたことあるんですぅ…だから、ネームとかもできるし…でも…ストーリーに目がいっちゃって、いつも叱られてました。』
『誰のアシスタントしてたの?』
『寺岡アキラ先生…』
『ええ!あの【バブーシュカ】の寺岡先生?』
バブーシュカは寺岡先生の代表作品で、日本版風と共に去りぬである
賞も何度かとっている巨匠である
『そりゃ上手いはずね。なんで男性雑誌なんかいったの?』
『小物や雑貨が好きだったんです…それに僕もともと美容師専門学校にいて…だから髪型とかも紹介できる廃刊したクラッシュが好きだったんです…』
『クラッシュが廃刊とは私も驚いたのよ…売上も悪くはなかったはずなのに…』
『アンケート…あんまり評判よくなくて。最近ホストみたいなスタイルばかりだって…僕もそう思いました。個性的なのは却下されて、売上だけに走ってるみたいで…なんとなく嫌でした』
『だったら奈良山君も個性的にしてきてもいいのよ、前の雑誌に縛られる事ないわよ。それとこの前の記事もよかったから採用しとくわ』
『ありがとうございます!』
『じゃあ一度私の担当の先生に会ってもらうわねうさぎ乃やい子先生よ』
『うさぎ乃先生って…この雑誌の目玉じゃないですかぁ!そんなとこにお邪魔していいんですか?』
『いいのよ。ねえ、スィーツの美味しい店詳しくない?』
『僕がバイトしてたカフェのケーキ屋です。そこのロールは最高ですぅ!』
『じゃあそれ買ってきて。必ずね』
締め切りが終わり連載はあと二回で終わる。そして新しい連載。そんな先生にはとても大変な事件が今起きてるのである
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