幸せだった時間

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初めは黒っぽかった毛が、うちに来る頃には茶色くなっていて、耳が中途半端に垂れていました。 とても小さくて、買ってきたゲージの中で丸まって、初めて来る所に、怯えているようでした。 4年生だった私と1年生だった弟は、その子に夢中になりました。 毎日争うように散歩に行き、餌をたくさんあげて、寒そうだったら抱っこして寝て。 母と父も可愛がり、毎日嬉しそうに尻尾を振って、学校に行く私達を見送ってくれました。
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