幸せだった時間

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キャンプに行くときは、朝からいつもと様子が違う、と察知して、「どうしたの?」と聞いて。 「お出かけするんだよ、バムちゃんと一緒にね」 と私や家族が答えると、嬉しそうに尻尾を降って、車にも自分から乗りました。 昼間は、私や母親が日陰で本を読んでいると、そっと横に来て、寝そべって昼寝をしていました。 時折鼻先でつついて、「なんか食べるものある?」と催促して、ソーセージをあげると、満足気にまた昼寝をはじめました。 のんびりとした、幸せな時間。 晩御飯の残りをあげたり、マシュマロを焼いたのを食べようとしたら、横から浚われたり。 寝るときは、見知らぬ場所で1人は怖かったのか、テントの中で一緒に寝ました。 毎年二泊三日でしたが、ずっと家族と居られて、とても嬉しそうでした。
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