四譚 変容

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    「そう……。それがあなたの本当の姿なのね」    僕の鼓膜が、輝夜さんの小さな呟きを鮮明に拾った。  全てが緩慢に思え、しかし対照的に、僕の速度だけが急速に上がったことは理解した。  トップギアからオーバートップへの移行を済ませた僕は、自分が思っていた"限界"の先を見た。人が自らに定める限界の天井とは、思ったより低いものだ。それが例え、揺るがない決意の元であっても。  僕はその天井を、この翼でこじ開ける。揺るがない希望を、叶えるだけの力で。      回避不能と思っていた弾幕が僕のすぐ横を通り過ぎていった。  もう目でその軌道を追うことすら無意味。  弾は僕を避けていく。  僕は弾の道をひた走る。     「おぉぉっ!」                道は開け、一筋に真っ直ぐ。      僕は駆け、           「────っ!!!」            遠く、夜空が白んでいる。  月の輪郭はいつの間にか朧気になっていた。  星はいつの間にか輝きを褪せていた。  薫る風が告げる、新しい明日。  太陽は昇る。  それが当たり前のように、今日もまた、世界は照らされていく。         ────夜明けは、もうすぐだ。           Go To Next Fantasy...
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