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玲「うわ、暗っこの部屋」
玲汰がやっと出てきた
今頃出てきたとこで溜まったもんは収まらない
反応も示さずじっとする
明かりを付けて俺の姿を発見したのか玲汰が近づいてくる
異変にも気付いてるんだろう
黙って隣に座った
玲「流鬼??」
顔を覗き込んで俺の機嫌が悪いことを確信したのか、苦笑いともとれるように小さく笑った
玲「るーきー ごめんな??怒ってる??」
体育座りしてる足ごと抱き込まれる
俺の顔の横には玲汰が急接近してて、首筋に鼻が当たってる
ムカつくのにはねのけられない
そのまま固まって
その間にも玲汰の唇が首筋を食む
その唇は、撫でるように添えた手に勢いよく向かされた顔、その血色に文字通り食らいついた
流「あ…!! …む、」
わざと音を立てるように舌をかき回される
なんかコイツに対して苛ついてた筈なのに
触れられれば求めてしまう憎いこの体
自分の足を抱いていた腕を玲汰に回す
いつもよりねちっこい舌が嬉しくて腕を頻りに撫で回しながら密着させた
あーもう。
流「…ん」
玲「るきちゃんは待ちきれませんでしたか」
流「はぁ??意味わかんねぇし」
玲「まぁまぁ拗ねんなよ」
流「拗ねてねぇし、イライラしてるだけ!!」
玲「ふーん…」
なに
何だよ
特に表情も変えぬまま
玲汰の手が前に回った
握られて
強く手を擦り付けられる
流「…あ…やだ、なに!?」
玲「なにって…
イライラしてんなら全部吐き出しちゃえばいいんダヨ。」
何 を だ
流「吐き出したいのはそっちじゃねぇんだよボケ!!彼氏なら一発殴らせるぐらいの男を見せろ!!」
玲「彼氏だけど痛いのは嫌だからさ。こうしてるったんの変わりに一発抜いてやろうと」
流「イライラが募る一方なんだよ!! あッ…ゃ 玲汰、そこだめ!!」
玲「やっぱ体は正直だな(笑」
流「やぁ…だめだって…
やめろっつんだよおぉぉ!!」
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