恋の試練

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今日はなかなかの忙しさだな。 まぁ土曜日だから無理ないか。 海は夕方に来るから、それまでバテないように頑張ろう。 お店自体は十一時に開いていたから、初っぱなから忙しかった。 海にカッコイイところを見せるという気持ちが上手い具合に働き、いつもより動けてる気がする。 これぞラブパワーだな。 ランチタイムをなんとか乗り切った俺と慶助さん。 なかなかどころじゃない忙しさだった。 実際ラブパワーで開放された俺でなかったら危なかった。 サンキュー海、見えない所で助けてくれて。 「ふぅ~、浩介くん、一息つこうか」 「はい!」 最近は俺が動けるようになったから、ディナーもやるようになった。 認められた気がして、ちょっと嬉しい俺。 飲食店が夜やらない事がどんなに負担かを、つい最近まで知らなかったんだよな。 慶助さんは、昼レストラン、夜喫茶店の二つの顔で有名になれたって笑ってた。 その笑顔に凄く救われたのは内緒だ。
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