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次の日の朝。
こんな目覚めの悪い朝が他にあるのだろうか?
不安でたまらない朝。
起きてすぐに思い浮かんだ海の顔。
苦しくなる胸……
頭から足の爪先まで俺の意識は海の事ばかり。
本当なら今日は海とのバッティングセンターを楽しみにしているはずなのに……
一体どうしたんだよ海。
すると俺は自分の携帯が光ってる事に気が付いた。
まさに光速、俺は信じられないくらいの速度で携帯を取って確認する。
光の原因は着信だった。
そして、その着信は海からで、留守電になっていた。
時間は深夜二時と表示されている。
何故そんな夜中なのか、どうしてメールじゃなくって、留守電にしたのか……
不安が大きくなる。
心臓の鼓動が自分でもわかるくらいうるさい。
そして俺は、深呼吸をしてゆっくりとボタンを押した。
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