出会いは晩

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私達は聞き入れるしかなかった なくさなくて良いならばなくしたくはない仲間の命だ。 私達は隠賀の為交渉を受け入れた。 彼は自らを闇風と名乗った もちろん仮名だろう 闇風がフードを取ると皆驚いた 何せ闇風の容貌はどう見ても二十歳にも満たない少年だったからだ 純血色の髪がふわふわと揺れ、大きな紅い瞳も見えた。頬には業と傷をつけたような痛々しい大きな傷がある・・・ その容貌は美しく女にも劣らぬ程だった・・・ 何故この子はこの世界にきたのだろう? しかしそれは決して聞いてはならぬこと。 忍者になる者は皆何か重いものを抱えている 無論私もだ だから聞きはしない それに皆一日のうちに散っていく、 いちいち覚えて等おれない。 昔私と同僚だった者が一人私に全てを話してくれた、そいつは力が強く隠密となった。だがそいつは闇とともに現れ闇の中に消えた 私は何も知らぬ 恐らく彼は散ったのだろぅ。 どこと無くあの時の彼に闇風は似ている気がして・・・ 私は彼を嫌いになった こいつはきっと蝶になるだろぅ。 きっと今はまだ咲いてないだけ こいつの運命は真っ黒だ そして私の運命も
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